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ニジマスのオーブン焼き

ニジマスのオーブン焼き

(湊かなえ作「告白」風のミニ小説)

私の息子達が釣りにはまり、暇さえ見つけては釣りに出かけていく、という事なら、別に私にとって問題はないことでした。

ブラックバスを一日30匹も釣って、全部殺して流して、諏訪湖の外来種駆除に協力している、という程度なら、まだかわいいものなのです。

でも、私はあの日、自分の目と耳を疑わずにはいられませんでした。子ども達がニジマス……しかも、34センチの巨大なニジマスを釣り上げてきたって言うんですから。

噂によると、かつてこの辺の町内会が川でニジマスのつかみ取り、というイベントを行い、その際に逃げ出したものが川に住み着いていたらしいんです。

一晩水で泳がせ、泥を吐かせた翌朝、もう死にそうだ、これは早く〆ないとまずいと興奮した息子達は、朝ごはんを食べる間もなく血抜きをしてさばいて、塩を振って冷蔵庫に保存してしまいました。それが昨日の朝の事。

その日の夜、あまりに大きいので魚焼きグリルにも入らないということで、オーブン焼きを試してみることにしたわけです。

あら、皆さん、反応が鈍いですね。インスタ世代って言うんですか。何かしらの画像がないと感動できないんでしょうね、きっと。

これがそれです。どうですか? 少しは驚いたもらえたでしょうか。


ニジマスのオーブン焼き


簡単な事でした。胡椒と塩とローズマリー、小麦粉をまぶし、オリーブオイルをふりかけ、ミニトマトを添えて200度のオーブンで30分焼くのです。

見事に焼きあがったニジマスは臭みもなく、まるでおしゃれな北欧料理のように香ばしい味でした。

そうそう、忘れていました。

息子達には一つだけ誤算があったのです。つまり、雄だと思っていたニジマスは、なんと雌で、お腹を開くと卵があったのです。

その卵は、醤油、みりん、酒、砂糖、しょうがの薄切りの煮汁で煮てみました。


ニジマスの卵

でも、何だか固くて、美味しいと表現できる代物ではありませんでしたが。

ねえ、皆さん。34センチのニジマスなんて、滅多に手に入るものではありませんよね。
それにこのレシピを見ても、誰かが再現するとはとても思えませんし、そもそも、こんなのレシピじゃないと呆れる人もいるでしょう。

なので、更に皆さんを呆れさせるために、諏訪湖の水は人が泳げないほど汚れている、という点を付け加えておきます。

あら、皆さん、何て言うんですか、今の子達が言う「マジで引くんだけど」っていう顔をしていますね。私達家族が、諏訪湖の汚染物質にまみれているっていう偏見を抱いたでしょう?

そんなものです。人間は、わずかな情報によって人を偏り見てしまうのです。
それが今の社会の一番の病理……いえ、この話はやめましょう。

でも、ご心配には及びません。そのニジマスは、諏訪湖に流れ込む地点からはだいぶ上流で釣り上げた、というのが真相のようですから。

そうそう、一つだけいい事を教えてあげます。

西友でたまにニジマスが売っている事があります。ただ、比較的小ぶりのもので、それは塩焼きにするのが関の山、と言ったところでしょうけど。

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